主要17形式を1冊に:買い切り4,500円・ダウンロード版

WEBテスト研究室
WEBテスト対策公開

形式名から提供元をたどる:各テストを作っている会社の整理

この記事の内容は 2026-09-05 時点のものです。

確認できていない範囲:この記事に載せた対応関係は、各提供元の公式サイトで2026年9月5日に確認できた範囲のものです。公式サイトに商品として掲載されていない形式や、企業が独自に名付けて案内している呼称については、提供元を確定できていません。

この記事を書いた人

WEBテスト研究室

WEBテストの出題形式を整理し、実際に解いて確認した解答と解き方を1冊にまとめています。運営は個人です。

編集方針と訂正記録 →

受検案内に書かれているのは形式名だけで、それを誰が作っているかは書かれていないことが多い。しかし対策の段階では、この「誰が作っているか」が効いてくる。同じ会社の商品どうしは科目の立て方や出題の枠組みが揃っていることがあり、片方を調べれば、もう片方の見当がつくためである。この記事では、形式名を提供元の側から並べ直し、公式サイトで確認できた範囲を控えとして残す。

目次

  1. なぜ提供元から見ると形式が整理できるのか
  2. 日本エス・エイチ・エル株式会社
  3. リクルート マネジメント ソリューションズ
  4. 株式会社ヒューマネージ
  5. 株式会社日本経営協会総合研究所
  6. その他の提供元
  7. 提供元が分からない形式にどう対処するか
  8. よくある質問
  9. 出典

なぜ提供元から見ると形式が整理できるのか

形式名を五十音順やアルファベット順に並べても、そこには構造がない。「GAB」と「CAB」が名前の上で似ているのは、同じ会社が同じ系統の商品として作っているからであって、偶然ではない。逆に「玉手箱」と「SPI」は名前が全く似ていないが、どちらも受検者にとっては同じ「言語と計算を時間内に処理する検査」に見える。名前の見た目は、形式の素性を教えてくれない。

提供元から見ると、この並びが整理される。ある会社が出している商品の一覧を見ればよい。「知的能力とパーソナリティを組み合わせて売る」設計なのか、「職種を絞った検査を売る」設計なのかが見て取れる。形式の中身を推測するより先に、どの会社の商品なのかを確かめる方が早い。

日本エス・エイチ・エル株式会社

正式名称は日本エス・エイチ・エル株式会社である。同社のアセスメント商品ページを見る。商品は「パーソナリティ&ビヘイビア」「総合適性テスト」「職務適性テスト」「シミュレーション演習」といった区分に分けて掲載されている。この区分に沿って、受検者がよく当たる形式が次のように並んでいる。

  • 総合適性テストの区分に、GAB・玉手箱Ⅲ・WebGAB Plus One・WebRAB・IMAGES が並ぶ。
  • 職務適性テストの区分に、CAB と CCSQ が並ぶ。同ページは CAB を「ITエンジニア・デジタル人材」のポテンシャルを測る商品として位置づけている。
  • パーソナリティ&ビヘイビアの区分に、WebOPQ と玉手箱Ⅰ が並ぶ。

ここで受検者にとって意味があるのは、玉手箱Ⅰと玉手箱Ⅲが別の区分に置かれているという点である。名前が近いので同じものの版違いに見える。公式ページ上では、片方はパーソナリティ側、もう片方は総合適性テスト側の商品として扱われている。

リクルート マネジメント ソリューションズ

SPI3の公式サイトは、運営会社をリクルート マネジメント ソリューションズと表示している。同サイトは新卒採用向け・中途採用向け・高卒採用向け・従業員向けにページを分けている。受検者が就職活動で当たるのは新卒採用向けの区分である。この区分ごとに実施方法も単価も分かれている点は同じ「SPI3」でも受ける商品が違うに整理した。

同サイトにはお知らせ欄がある。テストセンターの臨時休業や会場の開催日更新といった運用上の告知が、日付つきで並ぶ。提供元を特定できると、こうした運用の告知を直接見に行けるようになる。

株式会社ヒューマネージ

TG-WEBを提供しているのは株式会社ヒューマネージである。同社のTG-WEB公式サイトを見る。実績として「導入3,200社以上、年間60万人以上が利用」と掲げている。

同サイトにはラインナップページがある。TG-WEBという一つの名前の下に、複数の検査が並ぶ構成になっている。知的能力側では判断推理力を測る「i9」、考察力を測る「C3」、事務処理能力を測る「J3」、一般常識を測る「P3」が掲げられている。性格側では「B5」「G9」「E9」などが並ぶ。同ページは i9 について「言語・数理に関する論理的思考力を30分の検査で測定」と記す。

つまり「TG-WEBを受ける」という案内だけでは、この中のどれを何本組み合わせたものかまでは決まらない。名前が一つでも中身は組み合わせで決まる、という構造がここにある。

株式会社日本経営協会総合研究所

SCOAを提供しているのは株式会社日本経営協会総合研究所である。同社のSCOA総合適性検査のページを見る。SCOA-A(基礎能力検査)・SCOA-B(パーソナリティ検査)・SCOA-C(事務能力検査)・SCOA-i(基礎能力検査の短時間版)を掲げている。

同ページによれば SCOA-A は「言語」「数理」「論理」「一般常識」「基礎英語」の5つの尺度を測る。SCOA-i は「言語」「数・論理」「空間」「知覚の正確さ」の4つの尺度を測る。ここでも、SCOAという一つの名前の下に複数の検査が並ぶ構造は TG-WEB と近い。

その他の提供元

上の4社以外にも、受検者が当たりうる形式には次のような提供元がある。

  • CUBIC:公式ページによれば提供元は株式会社ジィ・ディー・エルである。基礎能力検査は「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」の「5科目・7種類(英語は4種類)」から選ぶ構成になっている。
  • eF-1G:株式会社イー・ファルコンが提供する。同社の商品説明ページを見るとよい。累計受検者「450万人以上」、導入企業「1000社以上」、年間受検者「24万人以上」という数字を掲げている。
  • 内田クレペリン検査:株式会社 日本・精神技術研究所が提供する。同社の公式ページは、この検査を説明している。「簡単な一桁の足し算を行い、その結果を元に受検者の能力、性格や行動面の特徴を測る心理検査」である。
  • 3Eテスト(Talent Analytics):エン・ジャパンが提供する。受検者向けのページが公開されており、受検環境の条件がそこに書かれている。

提供元が分からない形式にどう対処するか

案内に書かれた名前で検索しても提供元にたどり着けない場合、次の3つの可能性がある。第一に、企業が独自の呼称を付けている場合。第二に、提供元の商品名と受検者間で通用する通称がずれている場合。第三に、公式サイトに商品として掲載されていない、企業向けの個別提供である場合である。

いずれの場合も、名前から素性を確定させることはできない。その状態でできるのは、当日の画面で確認できる情報(科目の並び、制限時間の表示のされ方、電卓やメモの案内)を記録に残すことである。次の併願先で同じ画面に当たったとき、その控えと照合できる。形式ごとの科目や実施方法を並べた17形式の分類体系ツリーは、この照合の当たりを付ける索引として使える。

よくある質問

Q. 提供元が同じなら、対策も共通で足りるか

科目の立て方が揃っていることはあるが、同じとは限らない。日本エス・エイチ・エル株式会社の商品が分かりやすい。GABとCABは同じ会社の商品だが、公式ページ上の区分は「総合適性テスト」と「職務適性テスト」に分かれており、測定の狙いが異なる。提供元が同じことは、素性を調べる手がかりにはなるが、対策の同一性を保証するものではない。

Q. 「TG-WEB」と案内されたのに、聞いていた科目と違った

TG-WEBは複数の検査を組み合わせて実施できる構成になっており、公式のラインナップページにも知的能力側だけで複数の検査が並んでいる。どれをどう組み合わせるかは実施する企業側が決めるため、同じ名前でも科目が一致しないことは起こり得る。

Q. 提供元の公式サイトを見れば出題内容は分かるか

分からない。SPI3のテストセンター情報ページを見る。出題内容や対策本に関する情報を一切掲載しないと明記している。提供元の公式サイトから確認できるのは、商品名・測定内容の概要・実施方式・所要時間といった枠組みの情報までである。

Q. 会社名が変わったり商品名が変わったりすることはあるか

ある。この記事の対応関係も、確認日である2026年9月5日時点で公式サイトに掲載されていた内容に基づく。それ以降の変更は反映していない。古い情報を見ている可能性を減らすには、形式名だけでなく提供元の社名でも検索し、公式サイトの現在の掲載を直接確かめるのが確実である。

出典

いずれも2026年9月5日に閲覧して内容を確認した。

あわせて読みたい

購入手続きへ進む(4,500円)