見たことのない形式名が増えている:新商品と改称を自分で拾う手順
この記事の内容は 2026-09-07 時点のものです。
確認できていない範囲:ここで挙げる商品が新卒採用の選考で実際に使われているかどうかは、提供元の公開ページからは分かりません。分かるのは「提供が始まった」「名前が変わった」という提供元側の事実までです。
対策記事にも対策本にも載っていない形式名が、受検案内に書かれていることがある。情報が無いのは、その形式がマイナーだからとは限らない。単に新しいという場合がある。名前が増えたり変わったりしている実例を、提供元の公開ページから拾う。確認したのは2026年9月7日時点。
目次
2026年の夏に提供が始まった検査
ヒューマネージのニュース欄には、2026年7月22日付で新しい検査の提供開始が2件並ぶ。
- エモーショナル・インテリジェンス(EQ)適性検査『E9』(EQは感情知能指数)
- 500万人の適性検査データを活用したAI面接サービス『TG-WEB mee』
同じ日付でもう1件の掲載がある。人事の意思決定を支援する構想の始動と、AI活用ポリシーの公開である。
E9にはラインナップの個別ページがすでにある。検査時間は10分、測定するのは自尊と共感とソーシャルスキルの3軸と書かれている。提供開始の告知から1か月半で、時間も測定軸も公開されている。
同じニュース欄には、2026年8月7日付の掲載も並ぶ。「TG-WEB fit」が第11回HRテクノロジー大賞の奨励賞を受賞したという内容である。受賞の記事であっても、その商品が現行であることの裏付けにはなる。
既存の商品に別バージョンが増える形
日本エス・エイチ・エルのテストのページには、商品が一覧で並ぶ。先頭にあるのが「WebGAB Secure」である。個別ページでは、AIプロクタリング(監視機能)を搭載した不正対策型のWebテストと説明されている。同ページのFAQには、これが通常のWebGABとは別商品であり、新たな契約が必要である旨も書かれている。
同じ一覧には「Graduate +8.0 Job Focused Assessment」も並ぶ。受検者の行動スキルを直接測定する新世代の適性検査と紹介されている。既存の名前(GAB)の後ろに語が足された商品と、まったく別の名前で立った商品が、同じ一覧に混ざっている。商品がどう枝分かれするかは同じ会社の中で形式が枝分かれするに整理した。
同じ会社が2つの名前を併記している形
エン・ジャパンの受検の手引きは、冒頭で2つの名前を並べる。「Talent Analytics」と「3Eテスト」で、どちらも自社が開発した適性検査とされている。では、2つは何が違うのか。受検の流れがそれぞれ別に説明されている。受検依頼メールの通数まで違い、Talent Analyticsは1通、3Eテストは2通である。
つまり古い名前と新しい名前が同時に案内されている状態がありうる。検索でどちらかしか出てこないときは、もう一方の名前でも引いてみたい。名前の表記そのものがぶれる問題は「解答集」と「回答集」にも通じる。
価格や条件の改定として出てくる形
新商品でなくても、条件のほうが変わることがある。日本・精神技術研究所は2026年8月21日付で、価格改定を重要なお知らせとして掲出している。表題は内田クレペリン検査の商品・サービスの価格改定(2026年10月〜)。同社の検査のページは、この検査を年間70万人が受検する心理テストとしている。
受検者が直接払うものではないが、企業側の条件が変われば採用する形式の選ばれ方も動きうる。改定と呼ばれるものの粒度は「改定」と呼ばれているもの3種類に分けてある。
拾い方の手順
聞いたことのない形式名に当たったときは、順番を決めておくと早い。
- 提供元を先に特定する。 形式名で検索して出てくる二次情報は当てにしない。その名前を商品として掲げている会社のページを探す。対応関係は形式名から提供元をたどるにまとめてある。
- その会社のニュース欄を見る。 提供開始や改称は、商品ページより先にニュース欄へ出る。巡回先の一覧が形式の改定はどこに告知されるかにある。
- 商品一覧のページを開く。 個別ページが無くても、一覧の1行紹介に測定項目が書かれていることがある。
- 検査時間と測定項目だけ確定させる。 出題内容は公開されない前提で動く。公式で詰められる範囲は提供元の公式サイトで確認できること、できないことに整理した。
- 確認した日付を控える。 新しい商品ほど記述が動く。
科目の並びから形式を絞る手順は科目の並びから形式を逆算するにある。17形式ぶんの属性は17形式の分類体系ツリーにまとめた。既存の主要形式の解き方は解答集の各章にある。
よくある質問
Q. 新しい検査に対策はありますか
E9のように検査時間と測定軸だけが公開されている段階では、問題演習の形で準備を立てる材料が無い。分かるのは所要時間の見積もりまでである。
Q. 新商品はすぐ選考に使われますか
提供開始と採用選考での利用は別である。提供元のページから読めるのは、提供が始まったという事実まで。どの企業がいつ採用したかは公開されていない。
Q. 名前が変わったかどうかはどう確かめますか
提供元のサイトで両方の名前が併記されているか、ニュース欄に告知があるかを見る。エン・ジャパンの受検の手引きのように、同じページへ2つの名前が並ぶこともある。
Q. AI面接は適性検査に含まれますか
提供元はAI面接サービスとして別に紹介している。ただし『TG-WEB mee』の説明はどうか。評価ロジックに適性検査データを使ったと書かれている。地続きの商品ではある。
Q. 新しい形式の情報はいつ揃いますか
揃う時期を示す記述は公開ページに無い。E9の例では、提供開始の告知と個別ページの掲載が同じ夏のうちに出ている。
出典
いずれも2026年9月7日に閲覧して内容を確認した。
- ヒューマネージ「ニュース」(7月22日のE9とTG-WEB meeの提供開始、8月7日のTG-WEB fit受賞、7月17日のAI活用ポリシー公開)
- 同「エモーショナル・インテリジェンス適性検査 E9」(検査時間10分と測定3軸)
- 日本エス・エイチ・エル「テスト」(商品一覧とGraduate +8.0の紹介)
- 日本エス・エイチ・エル「WebGAB Secure」(別商品である旨)
- エン・ジャパン「適性検査 受検の手引き」(2つの名前の併記と受検依頼メールの通数)
- 日本・精神技術研究所「価格改定のお知らせ(2026年10月〜)」(2026年8月21日付の告知)
- 日本・精神技術研究所「内田クレペリン検査」(年間70万人)