主要十七形式の体系図 ── 採用企業別の分布
この記事の内容は 2026-08-08 時点のものです。
確認できていない範囲:形式ごとの採用状況や業種別の分布は、公開されている選考情報や受験者の報告として広く言われている傾向を整理したものです。当方が独自に集計した数字ではなく、企業ごとの実施形式を確定的に示すものではありません。
この記事を書いた人
旧帝大就活研究会 編集部
旧帝大就活研究会 編集部は、WEBテストの出題形式を整理し、実際に解いて確認した解答と解き方を1冊にまとめています。運営は個人です。人数を多く見せる書き方はしません。
編集方針と、誤りの指摘窓口 →WEBテストの対策において、まず壁になるのは「自分の受ける企業がどの形式を採用しているか」を見極めることである。 本記事では、編集部が公開されている出題情報や受験者の報告として広く言われている傾向をもとに整理してきた主要17形式の体系を改めて図示し、業種別の方式分布と頻出順の所感を記しておく。
目次
主要17形式の概観
編集部が「主要17形式」と呼ぶものは、公開されている出題情報や受験者の報告として広く言われている出題実績があり、かつ複数企業での採用が継続している形式の総体である。 以下に列挙する。
- SPI(テストセンター方式)
- SPI(WEB受検方式)
- SPI(ペーパーテスト方式)
- 玉手箱
- TG-WEB(旧型/新型)
- GAB
- CAB
- IMAGES
- CUBIC
- SCOA
- TAP
- TAL
- ENG(英語特化型)
- 内田クレペリン
- 不適性検査スカウター
- 3E-Test
- eF-1G
なお、形式名は委託先の改名・統合によって表記が揺れることがある。 編集部では、解答集本体の章立てにおいては正式名称を採用し、本記事では受験者間で通用する通称も併記している。
三つの大別 ── 言語非言語型・能力測定型・適性型
17形式は、出題の構造によりおおむね三つの群に分かれる。
第一群は「言語非言語型」である。 SPI・玉手箱・TG-WEBがここに含まれる。 読解・推論・計算の三系統を均等に問う構成で、就職活動の本流と目される企業の大半が採用する。
第二群は「能力測定型」である。 GAB・CAB・IMAGES・SCOAがここに含まれる。 総合職・技術職などの職種別に作問が分かれており、出題の難度も第一群に比して高く設計されている。
第三群は「適性型」である。 CUBIC・TAL・TAP・内田クレペリン・不適性検査スカウター・3E-Test・eF-1Gがここに含まれる。 能力測定よりも性格傾向の把握に比重があり、選考の補助資料として用いられることが多い。
ENGはこの三群のいずれにも属さない英語特化型であるが、編集部では便宜上、第一群の派生として扱っている。
採用企業別の方式分布
業種別の方式分布は、公開されている選考情報や受験者の報告として広く言われている傾向を編集部が整理したものである。 個別企業名は記載しないが、傾向としては以下のとおりに整理される。
総合商社・大手金融機関 ── SPI(テストセンター方式)が圧倒的多数を占める。 玉手箱が次いで多く、TG-WEBは外資系投資銀行・コンサル系金融子会社で散見される。
外資系コンサルティング・戦略系ファーム ── 玉手箱とTG-WEBの併用が目立つ。 SPIは選考序盤の足切り目的で課されることが多く、本選考の重みは小さい。
電機・機械・自動車などの製造業 ── SPIが基本線であるが、技術職採用ではCABが併用される。 研究職に限定してSCOAを課す企業群も一定数ある。
IT・通信業界 ── CABの採用が群を抜いて多く、玉手箱が次点に来る。 中堅以下のSIerではCUBICが用いられる傾向にある。
公務員・準公務員系 ── SCOAが多数を占める。 地方銘柄の独立行政法人・第三セクターでも採用が確認されている。
中小企業・ベンチャー ── CUBIC・3E-Test・eF-1Gが集中する。 費用と運用容易性を理由とする選択であると編集部は分析している。
なお、WEBテストの形式選定は採用年度ごとに見直されるため、上記の分布は不変ではない。 とはいえ、上記の業種別分布は、受験予定企業の採用方式を事前に絞り込む際の補助資料として有用である。
頻出順の所感
編集部が把握している範囲での頻出順は、おおむね次のとおりである。
- 第一位 ── SPI(テストセンター方式)
- 第二位 ── 玉手箱
- 第三位 ── SPI(WEB受検方式)
- 第四位 ── TG-WEB
- 第五位 ── CAB
- 第六位 ── GAB
- 第七位 ── CUBIC
上位七形式は、編集部が把握している範囲でも特に遭遇例が多い形式であり、対策の優先順位を組み立てる際の目安になる。 裏返せば、上位七形式への対策が一通り完了していれば、受験予定企業の大半に対して備えが整うということでもある。
8位以下の10形式は、特定業種や特定企業に偏って出題される。 全形式への網羅的対策は、受験戦略上は必ずしも要求されない。 ただし、解答集としては網羅性を保たねば「主要17形式対応」を名乗ることができないため、編集部では出題頻度の高低を問わず収録範囲に含めている。
解答集における体系図の意義
本記事で示した体系図は、解答集本体の章立ての骨格でもある。 読者が受験予定企業の方式を見極め、当該章へ直接到達できるよう、解答集の冒頭には方式別索引を設けている。
体系を持たぬまま17形式を並べても、読者は迷う。 編集部が体系を示すのは、読者が迷わず目的の章へ到達するための水路を引くためである。
なお、体系そのものも改訂の対象である。 新形式が一定の出題実績を積めば「主要17形式」の枠に加え、逆に既存形式が委託先の解散・統合により消滅すれば、後継形式に置き換えるか、注記のうえ削除する。 体系図は固定された地図ではなく、改訂のたびに描き直される控えである。
よくある質問
Q. 主要17形式以外も収録されているか
収録されていない。 編集部が「主要17形式」と呼ぶものは、公開されている出題情報や受験者の報告として広く言われている出題実績に基づく選定であり、これを超える形式については今後の記事で随時取り上げる可能性がある。
Q. 業種別の方式分布は解答集本体にも掲載されているか
掲載されている。 本記事の分布表は概要に留めている。なお、当方は複数年にわたる受験記録を自前で持っていないため、年度ごとの推移を数字で示すことはしない。
Q. 体系図はどの程度の頻度で更新されるか
更新の頻度や次回の時期は決めていない。 新形式の追加・既存形式の消滅・分布の大幅な変動が確認された場合に見直し、本記事や関連記事で告知する。